■PiC Interview VOL.015 「!」
(第二回)

先週からスタートした「!(EXCLAMATION)」主宰のデーモン小暮閣下のインタビュー。さて、先週は音楽・演劇・お笑いという3 つのジャンルという話が出たわけだが、今週は音楽、そして演劇について聞く。

Interview&Text,Photo/大屋友紀雄・松谷創一郎】
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■世を忍ぶ仮の姿の大学時代

──大学に入ってからは、演劇、音楽、お笑いと3つの団体に所属 していたということですが、やっぱりどれも同じくらい興味があっ た?

閣下 とにかく小さい頃から、人に対して何かを表現するのは得意 だったわけだ。まあ、何をやっても必ず一番うまくできるわけだよ。 遠足のバスでは必ずマイクを握っていたし、学芸会とかお楽しみ会 があれば、自分が中心になってしきっていたし。要するに面白そう なことは全部任せろと思っていた。

──じゃあ、まずは音楽から伺いましょう。やはり歌うのは得意だっ たんですよね。

閣下 とにかく誰よりも歌うのは一番うまい、という自信があった からな。高校の学園祭の時には、マイウェイと昴、与作なんて3曲を歌ったんだけど、3曲とも盛り上がり系で、ヴォーカリストが気持ちいい曲ばっかり。我が輩は気持ちがいいんだが、バックは大変だ。3曲とも演奏のタッチが全然違うからな(笑)。

──大学に入って音楽サークルに入るわけですよね。聖飢魔IIは いつぐらいから始まったんですか?


閣下 大学の一年からもう聖飢魔IIは始まっていたな。

──デビューしてからの聖飢魔IIと、当時は何か違いってあった んですか?

閣下 いや、その時からほとんど同じ形態でやっていた。最初に作っ た曲は『悪魔組曲』という曲で、これはデビューしてからちゃんと CD化されているし、よくよく考えてみると、大学時代に作ったの は、ほとんどの曲がプロになってからもCDになったな。非常にム ダがない(笑)。

──当時の活動は、基本的には聖飢魔IIが中心だったんですか?

閣下 いや、そうなんだけど、ちょっと複雑でな。ちゃんと活動し てはいたんだけど……。うちの音楽サークルというのは、正式に登 録できるバンドはひとつだけなわけだ。聖飢魔IIを組んだ時には、 4年生がメンバーに入っていたので、正式には登録されなかったん だな。4年生はOB扱いなので、3年生以下が組んだバンドじゃな いと、正式登録されないわけだ。だから、聖飢魔IIはその時は 「正式」な活動ではなかった。ちゃんとやってるのに(笑)。

──結局、正式登録はされたんですか(笑)?

閣下 その後、正式に聖飢魔IIが登録されたのは……ええと、2 年生の時の合宿があって……その時は違うし……あれ? もしかし たら、ずっと登録されなかったかもしれないな。

──聖飢魔IIの他はどんな感じで。とにかく数多くのバンドを やっていたと聞いてますが。

閣下 そうだなあ、結局全部で30バンドくらいでやったかな。も ちろん、その中でもちゃんとというか、長く活動することを目的と したバンドは5バンドくらいだったんだが。メインで活動するバン ドと、例えばイベント毎にお遊びで組むバンドと掛け持ちしたりす るわけで。まあ、お遊びの方は、普段あんまりできないような曲を やったりとか、担当パートを全部入れ替えて……ギターの奴がドラ ムをやったりとか。そういう感じだ。

■演劇と音楽の間で


──さて、次は演劇なんですが。

閣下 実は、プロとして活動する可能性が一番早くにあったのは、 俳優の道だったのだ。演劇の養成所に入って活動していたんだが、 最短でオーディションに残ったりしてだな。結局、卒業試験に合格して、所属俳優として登録されたし。学生時代から既にタレント名鑑にきちんと名前が載っていたぞ。

──え、そうなんですか? じゃあ、ちょっとしたきっかけがあれ ば、今頃は俳優としての閣下もあり得たわけですね。

閣下 そういうことになるな。プロになる、というところで言えば、 音楽は一番可能性が低かったというか……。演劇と、お笑いと音楽 があって、音楽が一番プロからは遠かった。我が輩としては「ああ、 このまま俳優として、自分は表現活動をやっていくのだろうなあ」 と感じていたし。

──聖飢魔IIのデビューは学生の時ですよね? プロダクション に入っていて、問題なかったんですか?

閣下 いや、それはやっぱりもめたよ。一応我が輩は所属俳優とい うことになっていたからな。レコード会社にデビューの話を持ちか けられてから、トントン拍子に話が進んでしまって。レコード会社 の担当に「プロダクションの所属タレントなんですけれど、重複し てもいいんですか?」みたいな感じで聞いてみたり。結局、うまい こと劇団を辞めさせられたんだけどな。まあ、こっちもその時には 俳優が一番という感じじゃなかったし。

──それまでは俳優として歩むつもりだったのに、結局、音楽プロ ダクションを選択したのはなぜなんでしょう?

閣下 簡単に言うとだな。俳優の仕事が少なかったからだ(笑)。 一応、劇団所属俳優ということにはなってはいるものの、半年以上 ロクな仕事がなかったからな。なんか、つまらないエキストラ仕事 とかばっかりで。このままで過ごすのだったら、目の前で大きな仕 事が待っている方をとりあえずやろうと思っただけだよ。

次週に続く





【デーモン小暮閣下/プロフィール】
聖飢魔IIのボーカリストとしてデビュー以来、その才能は音楽のみに留まらず、全方位マスコミへの出演や相撲評論家としても活躍し、 1994年にはCNNラリーキングショーに日本ミュージシャンとして初めて出演。CM出演でも話題を集め、中でもフジフィルム「 写ルンです」CMにて大賞やタレント賞を受賞。

1999年12月 31日、予定通り地球征服を完了。征服の地球で今後も「表現者」 (歌唱、演劇、TVタレント、ラジオパーソナリティー)、「演出家」(舞台、CD、アミューズメント・スポット)、「文筆業」( エッセイ、批評、作詞)、「思想家」、「ジャーナリスト」、「客寄せパンダ」などの活動を行い、幅広く活躍している。

今年9月に ソロプロジェクト『!』(EXCLAMATION)を始動。サウンドプロデュースには、あのScuderia Erecrtoの吉澤瑛師と寺田康彦を迎え、 さらに新しい活動を行う。


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